「木漏れ日の並木道」をプレイしてみて。

本当は「CROSS†CHANNEL」を再開する予定だったのですが重い作品が続くのがしんどかったので息抜きの意味を込めて,少し前の作品ですがF&Cの「木漏れ日の並木道」をやってみました。
先日やっていた「クラナド」に類する作品としては適当ではないかと考えた次第でもあります。以下,プレイしていた方を対象に書きます。
必要以上にボリュームがあります。エキストラシナリオ,後日談,おまけのバカシナリオなど思いつきそうなネタは全て入っています。
声付き(主人公も)ですし勿論OPムービー&ヴォーカルも用意されています。
そういった事もあって全クリアまでかなり時間がかかりました。
舞台設定は高橋留美子氏の「めぞん一刻」。キャラ設定は絵柄からしてCLAMPという風に間口を低くしてユーザーを入りやすくしています。
近日PS2版が出るとのことですが,まぁ順当なところでしょうか。
設定上,「めぞん一刻」における一刻館が用意されており非常に魅力的な脇キャラがいるのですが基本シナリオ以上の絡みがないので(楓だけ別)イマイチ使いこなされていないようでした。
それはメインキャラにも言えることで,伊吹家を中心とした面々のメインシナリオはキャラ換えしただけにしか思えないのが勿体無いように思えました。
シナリオは必要な分量が用意されていますし泣ける要素も満載でしたが,必要以上の演出が用意されていなかったりで不思議と淡々と物語は進んでいきます。
終わってみると良く出来ているとは思うのですがお腹いっぱいの感じでかなり疲れました。
主人公=光一は受身のキャラですし,ヘタレに思えてしまう部分もあるのですが出てくる女性が非常に物わかりの良い人ばかりで助かった!というのが評でしょうか。
特に楓シナリオにおける告白場面は男の我儘炸裂で嫌がる人も多いかなと感じました。
長時間プレイしていたのでそれなりに思い入れもあるのですが,やはり致命的な点は子供を描かなければいけない作品が実際には「子供を描いていない」ということに尽きてしまうのではないかと。
「○○がママだといいなぁ〜」で攻略対象キャラに免罪符を与える作り方は安易と言うよりも芸が無さすぎと思えました。
個人的は真崎楓が好きで,すめらぎ荘で皆で食事する場面などは強く印象に残っているのですが必要のないHシーンとかで相殺されている印象があるのは残念です。
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