BSアニメ夜話 第二回 ルパン三世 −カリオストロの城

出演者の発言が煮詰まっているように、既に語り尽くされている作品を語るのは辛い。それ故に酒の席のような話題に終始するのは仕方ない事なのかもしれない。
おじさんの夢が詰め込まれた内容にあからさまに拒否反応を示した子供たち(公開初日における横浜関内の映画館)の姿は今でも脳裏に焼き付いている。
後に宮崎作品が高く評価されるに従って,本作品の評価も神の領域に達していくのだが(興行的には転けたが当時からアニオタには評判は良かった)当時のアニオタとナウシカ以降の一般的な宮崎アニメファンが見た際にスポットを当ててくれると良いと思ったのだが・・・・。
何にしてもノスタルジー。当時を振り返って「あれはこーだった」と言う機会が設けられたのは貴重だとは思うが,時代が変化すると共に作品の価値も変っていく。
従って番組の中で当たり前のように言われていることさえも風化してしまうのは避けられないのも現実である。何にしても後世に残っていくのは,作品のみなのだから。