今川泰宏監督作品 鉄人28号 最終回=罪と罰

・・・鉄人の物語は終わりました。放映されていた半年間という時間がとても短く感じました。それだけ物語に集中して見ていたからもしれません。
罪と罰が最終回で二人の正太郎に降りかかってくる衝撃の展開。しかし,その罪を鉄人が一身に背負ってくれたために生身である正太郎は罰を回避することが出来たというのが大筋。
後日談が無いため登場人物が後にどのような生き方をしたのか分からない。この点は正直,痛いところだ。
正太郎にしろ敷島博士にしろ真っ当な生き方をしたというのが理想だが,人の心は弱いもの。同じ過ちを再び繰り返してしまうから後悔の念が発生する。ひょっとしたらそんな展開も有りなのかもしれない。
個人的には黒部ダムに形を変えて沈んでいった鉄人の纏わる新たな物語が見たいが,新作の劇場版はTV版最中における補完エピソードと聞いたので,この点は望み薄だろう。
今川作品としては珍しく最終回の尺は足りない。バギューム飲んでドーピングした割には鬼神のような強さが描かれていないなどの不満もあるが,大筋で賛成。
詳細は冬コミケの当方発行予定の同人誌にて。