機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第五話=癒えぬ傷痕

前回までの序章篇も終了し、遂に第二部の本編と言うべき物語がスタートしました。
前作におけるユニウス7に対する核攻撃というべき状況に相反する形で地球へと敢行されるプラント落としがそれです。
エンディングも見て分かるように海面にユニウス7が刺さっています。前作でやり残していたコロニー落としと呼ぶべき罪深き行為が此処で描かれるわけです。

前作と全く違う演出。全く違う脚本。全ての作りを意識的に変えてきたのには大きな理由があります。
キラという民間人から見た視点によって描かれたSEEDは入門編と呼ぶべき作りで貫かれていました。
それに対してDESTINYは、アスラン、シンといったザフトをメインとした物語となっています。そのためガンダムらしい軍やメカニックの描写を描くことに問題が無いわけなのです。
それが更なる深みを産み出していくわけなのです。

あと勘違いして欲しくないのは、今回の主人公は、シン・アスカではありません。
主人公は、シン・アスカアスラン・ザラ。そしてキラ・ヤマトの三人なのです。前作の二人主人公が今作では三人主人公に変わっただけです。
だからこれからも各々の描写が等しく用意されていくのです。ザフトという場所で戦うシン。そして目の前にある現実から目を背けずザフトに復帰するアスラン。そして第三局の道を貫く事となるキラ。

それにしてもキャラクターの描写が素晴らしい。これだけ大人数のキャラが登場しているのにも関わらずそれぞれがいい味を出している。
それと絵コンテの西澤氏いいな。今回で早くも三本目。というかどんなスケジュールで作品を作っているんだ?
そうそうブルーコスモスの盟主(?)が堀秀行氏!!!福田監督が声優オタと聞いていたがベテラン勢はいい味出していると思います。