白石晃士監督作品 ノロイ

やっとレンタルに入ったので見ました。白石監督の実力は「呪霊 THE MOVIE 黒呪霊」「日本のこわい夜〜特別篇」で知っているので楽しみにしていた。
肝心の完成度は・・・・・期待通りの力作であったと言える。前述した作品と違い全く一般性の無い内容。
日本文化に由来した鬼祭に焦点を当て具体的に呪いを描く辺りで想像を膨らませる余地のない点など気になる箇所もあるが、作り込みされていてかなり良い。
「リング」や「呪怨」と違った形で呪いの広がりを感じさせる演出。発見されたビデオを再生するという手法でドキュメンタリー風に見せる作りが緊迫したFILMに仕上げている。
ラスト十分の救いようのないエピローグも迫力十分で秀悦。エンディングテロップも排除されており、本作品を劇場で見ていたら鬱になること請け合いだ。
見終わってある作品を思い出した。1977年に公開された伊藤俊也監督による「犬神の悪霊」である。これは発禁になってしまった今では見ることが出来ないが同系列の作品として紹介しておこう。
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