呪怨パンデミック

レンタルに入ったので見ました。呪怨は全て劇場で見ていたのですが本作だけは嫌な予感して行きませんでした。
その直感はどうやら当たっていたようです。

とにかく怖くないのが致命的です。ジェットコースターな展開こそが呪怨の魅力だったのが物語を追う展開にしたためかそれが薄まっていまいました。
というか東京とアメリカという二つの舞台を交互に描く上に、いくつかのキャラクターを描いていくので非常に分かりづらい。
呪いの広がりを感じ取るのでは無くて理屈で描いていくので今までと全く違う作風に仕上がっているのは大いに問題有りと言いたい。カヤコの存在の理由付けや一部の演出手法にリングを取り入れたのは大いに疑問だ。
カヤコの母親はイタコだ」という展開も笑ったが、山奥に隠れるようにひっそりと暮らすカヤコの母親=老婆がいきなり訪ねてきたアメリカ娘と英語で会話する超展開には、もはや大笑いするしかない。

とにかく清水監督が一発屋であったことを更に再認識するしか無い残念な一作品だった。先日見た「バイオハザード3」といい「ゾンビ3D」といい何とも形容しがたい出来なのはいかがな物か?