+さくらさくら+ 桜奈々子ルート1完了

発売が一年以上延期された事もあってどうなることかと思われた本作品。そんなこんなで内容も地雷かと思われたが意外にも(失礼!)完成度の高い仕上がりとなっています。
早速、奈々子先生をクリアしたのですがルート1という事からも何となく尻切れで終わります。実際、シナリオとして面白かったのは共通ルートであり個別シナリオに突入すると無理にこじつけた展開に思えた点が残念でした。教師と教え子という境界線も存在していないので壁となるのはライバルとなる桐島さくらの存在と主人公=稲葉徹に降りかかる難題の二点に集約されます。
足早に物語が進んでしまうので物語を楽しむには向いていないのかもしれません。そうすると本作品の魅力というのは圧倒的に存在感溢れるキャラクターに集約されると考えます。男性、女性問わず登場人物全てに強い個性が用意されているのですが特に声優=うえだゆうじ氏が演じる布施直樹の存在を無視するわけにはいきません。何というか声優の古川登志夫氏を思い起こさせる演技が素晴らしすぎてこれだけでついついプレイしてしまいます。