新房監督の新作「コゼットの肖像」 第一話

ATX版を遅ればせながら見たので印象を記す。CMを見ても分かるようにFILMは新房カラーでどっぷりと覆われている。
歪曲する視点。真下氏を凌駕する原色を多用する色彩。削ぎ落とした物語をスタイルで見せる手法。ハイレベルな作画もあって異様な雰囲気が作品全体を覆っている。
物語自体はあって無いようなもの。ドラッグのように蔓延する映像に触れていると物語に全く興味が無くなってくるから不思議だ。
見終わってから似た作品を思い出した。同監督による「ソウルテイカー」である。手法が似ているということではなく「血の物語」になっている構成がそれである。
おそらく監督にとって,血の怨念を断つというテーマが同じだった為に互いの手法を映像美に求めたのではないかと推察してしまう。
何はともあれ,志半ばで崩壊を遂げたかに見えた「ソウルテイカー」の雪辱は始まったばかりである
http://www.cossette.jp/
セガの「シャイニングフォース」のシリーズって外伝が機種を変えて今だに出続けているけど,これからも動いている様子。そろそろフォースの冠を持つ作品が見てみたい。
●見たい&見に行く予定の映画=「キル・ビル2」「ドーン・オブ・ザ・デッド