鉄人28号 第二十三回 裁かれる鉄人

驚愕のラストで終わった前回を引き継ぐのかと思いきやリセットされてしまったのは残念だった。しかし,それさえも当初からの予定通りなのかもしれない。
何故なら当初から大がかりなロボットアクションと今川的物語展開は極力排除されてしまっているからである。それが如実に描かれたのが本話数なのだろう。
今回は鉄人裁判が主たる展開となっているが如何にもアメリカ的な発想である(私の記憶が正しければスタートレックに同様のエピソードが存在していたはず)。
状況証拠から鉄人の廃棄は決定事項に思われたが様々な思惑が絡み合って,それさえも覆りそうな流れとなっている。
物語は一体何処へ向かっているのだろうかと見る者を不安な気持ちにさせてしまう作り方が実に巧い。