機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第17話 戦士の条件

久々に納得した完成度だった。DESTINYは戦闘シーンが多くて会話場面がどうしてもおざなりに見えていたのだが今回は違っていた。
シンとアスランの間に蟠りがあるのは本人達。そして第三者から見て明らかにも関わらずまるで避けるかのように会話が欠けていた。それがラスト間際の甲板上で見事に払拭されていた(作画・コンテ共に絶好調)。
これぞSEEDの世界に相応しいシーンである。個人的にはこれを待っていたので。「力を持つ者なら力を自覚しろ!」というのは前回でアスランがシンに向かって発した言葉だ。
見た目から明らかにこの意味をシンが理解していないことをアスランは見抜いており、その意味を此処で改めて説く場面は最大の見せ場だ。
このままシンが突っ走ると何処に行ってしまうのかをアスランは身を持って知っているからだが、どうやらこの会話を交わしても相変わらずシンは理解していないと思われる。
そう。だからこそ悲劇は繰り返されるわけであり、悲劇というのは身を持ってでしか知ることが出来ないという証明でもある。
従ってアスランはシンに忠告したという意味合い程度でしか無い。それでいいのだ。この時点においては・・・。
オーブが連合に与し、赤道連合も同調する事態に。残されたスカンジナビア王国のみがアークエンジェルに支援する形になっているのは納得。
それにしてもキラやラクスがデュランダル議長に不信感を持つ演出は面白い。何処に真実が存在するのかを考えるのも一興である。
次週に跨る峡谷攻略作戦だが、ザフトは地上部隊ではなく航空戦力を中心にした部隊編成。並びに戦艦からの艦砲射撃で落とせるような気がするのだが・・・違うのか?
それともザムザザー数機による編成される部隊が常駐しているのか?あそこには。