花と乙女に祝福を 聖佳さまルート完了

主人公が病弱な妹のために女装して学園に通うという設定からしてラブコメ調の作品と思いきや意外にも正当派の純愛作品でした。
主人公ヴォイスが女性の声なので純粋な意味での女装ものとはちと違うようです。
物語で描かれている心情も女性とほとんど一体化しているので百合として捉えた方が良い様です。
事実、物語終盤で男性として描かれる主人公には違和感がありありでした。
聖佳さまルートですが二人の思い並びに価値基準のズレが最大の見せ場になっています。
でもバッドEDで終わらす方が作品的に良かったと思います。
どうしてもハッピーエンドにしたいならばラストで妹の晶子に成りすまして主人公が再登場する方が見せ場になったのではないでしょうか?
若しくはエピローグでハッピーエンドに持って行くという作りの方が無理が無かったと思います。
それはともかく聖佳さまは魅力的なキャラでしたので楽しめました。

花と乙女に祝福を