トランスフォーマー/リベンジ Transformers: Revenge of the Fallen IMAXシアター鑑賞記

starwind2009-06-20

マイケル・ベイ監督の新作映画=トランスフォーマーリベンジを見てきた。
場所は川崎の109シネマズ。新装開店初日である。国内のIMAXシアターは壊滅的打撃を受けていたが新たに109シネマズが東京、大阪、埼玉に3館をオープンしてくれた。
これは行かなければならないという使命感に燃え早速行ってきた。細やかな映像までハッキリと認識できる映像。そして重低音に包まれた光景は流石IMAXと呼ぶにふさわしい物。スクリーンの高さはもう少しあってもいいかなと思うけど建物の構造上仕方の無いところ。みられるだけありがたい。
作品の完成度だが非常に高い。筆者はマイケル・ベイ監督の手法は熟知しているが続編であるにも関わらず物語の構造をシンプルにしている点が興味深い。前作では出てくるキャラクターを等しく描こうとしているため個々のエピソードが多くて消化不良だったが本作は違う。
主人公サムとオートボット(サイバトロン)のリーダー、オプティマスとの絆を描くことに徹底的に拘っている。
勿論、恋愛要素や原題にも使われているフォ−ルンの復讐などが主なのだが中盤でオプティマスがメガトロンに粉砕されるというショッキングな場面もあって、二人の絆がより深くテーマとして描かれる事となる。
前作では中東の砂漠から始まった物語が最後は大都市で決着を見たわけだが、本作では描写が正反対になっているのも面白い。大都市である上海で始まった物語が最後にはエジプトの砂漠で終わりを見ることとなる。
これが以外にも良い方向へと向かったように感じた。支援攻撃を行う米軍機が大都市を焼き払うことなど描写として難しいからだ。
それと気に入ったのがトランスフォーマー達の戦闘の見せ方である。前作も多種多様な構図が用意されていたが本作は更に精錬され非常に見やすい。前作同様手持ちカメラ風の場面も多用されているが何をやっているのか分からないという場面はかなり減った。オプティマス側は米軍とのチームを組んでいるのだが現有兵器と等しく描写がされているのも良。
冒頭で軍用ヘリから射出されたオプティマスがパラシュートで降下しながら旋回。更にそのまま追撃戦に突入する場面などは感動した。ラスト間際の銃撃戦は米軍をサポートする形でオートボットが援護射撃を行うという場面も挿入され正に戦争映画となっている。
そう。本作は前作以上にアクション満載の大戦争映画なのである。男たちとオプティマスらのオートボットの熱いまでの心意気が胸を打つ爽快感満載の作品に仕上がった。これは傑作。
http://www.tf-revenge.jp/