そして明日の世界より―― 朝陽ルート完了

朝陽ルート終了しました。総括すれば素晴らしい作品でした。
何故、朝陽を最後に持ってきたのか?それは夕陽との表裏一体のシナリオとなっているだろうという読みがあったためです。
悲しいかな予想通りになっていまいました。夕陽の想いは、まるで妄執そのものとなって昴と朝陽に降りかかっています。この妹はどうしても主人公を姉にだけは解放してくれないようです。
「どうしてこんな事になっちゃったんだろ?どこで失敗したんだろ?」これは姉ちゃんの台詞ですがそれに答える術を物語の最後で描いている点が秀悦でした。昴と朝陽。そして夕陽。この三人が平等な関係を築き皆で支えていく事が正しいあり方。この事実を唯一、認識出来たシナリオ構成がとても良かったです。

それでもややインパクトに欠ける展開になってしまった感があります。どうやら作り手はその事に気づいていたようでラスト間際で禁じ手を使います。物語を巧く纏めるためには必要な演出だったのでしょう。だからそれさえも踏まえた上で迎えられたEDは幸せそのものなのだと思います。
世界の終わりを前にして成立したハーレム両手に花エンド。これこそが真EDだと思いました。最後に朝陽を持ってきて大正解でした。

『そして明日の世界よりー』応援中です!