そして明日の世界より―― ノーマルルート＆AFTER完了

残していたノーマルルートとAFTERをクリアしました。
｢そして明日の世界より--｣の物語もこれで終了しました。本作品の本筋はこの二編に全て注ぎ込まれており特定ルートでは表現されていなかった穴を埋めていきます。
それはじいちゃんこと八島宗一郎だったり主人公昴の父親＝葦野竜の描写だったりします。更にはノーマルルートでは特定の誰かを選択しない代わりに、誰をも選択するという物語構成で成り立っています。それが実に無理のない描写だったりするのでノーマルEDと言いながらも実は本来在るべき姿だったのではないかと考えています。清々しくAFTERへと繋がる意味においてもです。
｢また明日で｣と終わりを告げる本編。その言葉がAFTERにおいて｢俺たちは此処にいる｣と激しく訴えかける事からもこの順番でのプレイは問題なかったようです。作為的にも思えるAFTERの展開さえもこの思いを伝えるためだけに存在していたことを思えば何てことありません。
美しきも儚い物語。でも彼らは確かに此処にいたんです。高みを目指した良作品でした。