リトルバスターズ!エクスタシー  朱鷺戸沙耶

ダンジョン系RPGは好きである。ウィザードリィは、ほとんどのシリーズを購入しているし「世界樹の迷宮」や「GenerationXTH -Code Hazard-」も押さえている。
朱鷺戸沙耶シナリオのダンジョンは決して褒められた作りでは無い。
RPG初期を思い起こさせるやる気のない背景画と音楽。さらにレベルが存在するわけでは無いので面白味に欠けるバトル(これはゲーム性が違うか)。
この状態で地下8階のダンジョンをプレイしなくてはならないのは精神的に辛い。それでもプレイするのはこの作品がリトバスであるからだ。
クリア後の特典とも言える完全追加キャラである沙耶は、容姿、キャラの性格。そして存在の意味からして実に魅力的だ。
それが巧みなシナリオもあって筆者を駆り立てるようにプレイさせるのだ。願わくは最後は笑顔で迎えたいものだ。
専用のエンディング。Lia氏によるヴォーカル。追加キャラというよりは新作に相応しい作り手の意気込みに驚く。
リトバスの世界が思いで成立しているというのを証明した沙耶シナリオ。それは作り手の思いそのものだった。